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子宮体がん検診というものは存在しません

  • 執筆者の写真: Yuriko Yamamoto
    Yuriko Yamamoto
  • 3月15日
  • 読了時間: 2分

こんばんは。横浜市の産婦人科クリニック、妙蓮寺すいクリニックの院長山本ゆり子です。


横浜市の30歳から60歳の皆様には、横浜市の新しい子宮頸がん検診のお知らせが届いていることと思います。横浜市ではHPV検査によるがん検診がはじまりました。当院に封筒をもってぜひご受診ください。


さて、子宮頸がん検診のために受診する方が増える中で、「子宮体がん検診も受けた方がいいのでしょうか」、とか「子宮体がん検診もいままで毎回受けていたのでお願いします」、とか「子宮体がん検診はすごく痛かったのでできればやりたくないのですが」などの相談を多くお受けします。そこで今回はこのテーマでお話しします。


タイトルにもある通り、子宮体がん検診というものは存在しませんし、必要ありません。もし子宮体がん検診を医師から勧められたら、ちょっと警戒した方がいいかもしれません。検査をすすめる根拠を確認してください。


がん検診というのは、検査をすることのメリットがデメリットを上回ると科学的に証明されているがんにのみ実施されるものです。「子宮体がん検診」として行われる子宮内膜細胞診は痛いし、感染や出血のリスクがある上に、無症状の人に検査するメリットは何もありません。


子宮内膜細胞診は、子宮体癌が疑われる状態(閉経後のはずなのに出血している、など)のときに診療行為として実施されるもので、無症状の人に行う検査ではありません。


というわけで、無症状のあなたが「あの」痛い検査を受ける必要はないのでご安心ください。


 
 
 

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