top of page
検索

幸福論と「小確幸」

  • 執筆者の写真: Yuriko Yamamoto
    Yuriko Yamamoto
  • 2024年4月24日
  • 読了時間: 2分

先日のブログで自分のクリニック開業という夢の実現後について書いたところですが、先日興味深いポッドキャストを聞いたのでシェアしたいと思います。


Dr. Tal Ben-Shaharは心理学、リーダーシップの研究者で、幸福論についてハーバード大学で人気のレクチャーをしています。彼が先日Mel Robbinsというモチベーションの分野で有名な著者のポッドキャストに招かれていました。エピソードのタイトルは、''How to Build the Life You Want: Timeless Wisdom for More Happiness & Purpose''


その中で人間の幸せとは目標の達成によっては得られない、得られたとしてもそれはすぐに失われてしまうということを話していました。どうしても手に入れたいものがある時、それが手に入りさえすれば幸せになれるはず、と思ってしまいますがそれが現実になってしまうと人間はすぐそれに慣れてしまう。わたし自身思い当たるのは、どうしても手に入れたいと熱望した万年筆、手に入れたとたんその魅力、魔力が失われてしまう、ということがよくあります。(結局中古市場で売って、別のものを買ったりします)


目標の達成そのものは大切だし意味があるのだが、その目標の大小は幸福度には影響しない。なので、小さな行動、小さな達成を常に積み重ねていくことが幸せへの道。Happyはゴールではなく、自分がどうすれば昨日よりhappierになれるかを常に求めていくことが幸福への道、という話が今の自分にぐっと刺さりました。


そこで、思い出したのが村上春樹のエッセイに出てくる「小確幸」という言葉です。小さいけれども確かな幸せ、これこそが人生の意義であるというようなことを書いていて印象に残っていました。ちゃんと心理学の裏付けもあったんだ。


朝起きて雨の音が聞こえること、ホルモン療法をはじめた患者さんが喜んでくれること、ひとつひとつかみしめながら歩んでいこうと思います。



 
 
 

最新記事

すべて表示
無痛分娩に助成金、に思うこと

こんばんは。横浜市の産婦人科クリニック、妙蓮寺すいクリニックの院長山本ゆり子です。 我が家は朝日新聞および朝日小学生新聞の熱心な読者です。紙の新聞のページをめくる行為にはわたしの心を不思議と落ち着けてくれる効果があります。...

 
 
 
子宮体がん検診というものは存在しません

こんばんは。横浜市の産婦人科クリニック、妙蓮寺すいクリニックの院長山本ゆり子です。 横浜市の30歳から60歳の皆様には、横浜市の新しい子宮頸がん検診のお知らせが届いていることと思います。横浜市ではHPV検査によるがん検診がはじまりました。当院に封筒をもってぜひご受診ください...

 
 
 
アブリスボとトリビック

こんにちは。妙蓮寺すいクリニック院長の山本ゆり子です。 耳慣れないこのふたつのカタカナ言葉は妊娠中に接種することで生まれた後に赤ちゃんを守ることができるふたつのワクチンの名前です。 アブリスボ®はRSウィルスのワクチンです。上にお子さんがいらっしゃる方はRSウィルスについて...

 
 
 

コメント


  • Facebook
  • Instagram

住所:222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名1-9-10 高貝ビル3階

​電話番号:045-642-5087 (しんぱいご-むように-っこりおはなし)

©2023 by 妙蓮寺すいクリニック Sui Obstetrics & Gynecology

bottom of page